※画像は公式サイトより
初心者でも安心して都内サイクリングを楽しめる「BIKE TOKYO 2016」は、第1エイドステーション(両国)と第2エイドステーション(神宮外苑)を回り、いよいよ後半へ突入。青山一丁目交差点から外苑東通り(都道319号)を南下して、六本木方面へ向かいます。
※レポートの[前編]はこちらです。
目 次
BIKE TOKYO 2016 走行ルート
BIKE TOKYO 2016の走行ルートは、有明をスタートし、門前仲町や両国などの下町を抜け、神宮外苑や六本木を経由して銀座、そして築地と豊洲と、東京の観光名所を巡る約37km。エイドステーション(休憩所)が約10kmごとに用意され、”自分の脚で行く東京観光” を楽しめます
おしゃれタウンの先には東京タワー
神宮外苑を後にして外苑東通りを南下すると、そこはモデルっぽい外国人が闊歩する乃木坂。やたらファッショナブルな彼女たちの声援を受けながら、六本木方面へ進みます
そしてギロッポンですよ、東京ミッドタウン前。この界隈は美術館やアートな公園が多く、ゆっくり過ごせるスポットも点在してます。前方に見える六本木交差点の喫茶店で待ち合わせする?
六本木交差点を越えた先で、真正面に東京タワーが見えてきました。いかにも「東京の街を走ってる」と感じる風景は、ちょっと気分が高揚しますね
外苑東通りと麻布通りが交わる飯倉片町交差点で、フェラーリF1マシンに遭遇! 思わず愛車のGIOS FELUCAとの2ショット写真を撮っちゃいました。イタリア車同士、仲良くしようでないの
そんな飯倉片町交差点を右折して、麻布通り(都道415号)を南下します。ゆるやかにカーブする下り坂は、ちょっとスピードが出て爽快。でも、ブレーキの準備は忘れずに
その後は赤羽橋交差点から桜田通り(国道1号)を北上。まるで東京タワーに見守られてるような感覚を抱きながら、飯倉交差点までの坂道を登っていきます
そのまま北上を続けて、虎ノ門や霞ヶ関といった官庁街を通過。すると、右手に赤レンガ造りの法務省旧本館、左手に警視庁本庁、正面に桜田門が見えてきました
お堀端に出た後は、岩田橋交差点を左折して内堀通り(都道301号)を北上。広々とした道路と皇居前広場の風景が、開放的な気分を誘います。すぐUターンして岩田橋へ戻るんですけどね
再び国道1号に戻ってみれば、目の前はもう日比谷。正面のペニンシュラホテルなどのビル群の先には、銀座のシンボル(?)不二家のネオン看板も見えます
銀座を往来する人に「何の大会?」と聞かれて受け答えしてる間に、東銀座の歌舞伎座へやってきました。Pen Pineapple Apple Pen This is Nipponな風景に、降車して記念撮影する参加者多数。ツール・ド・ニッポン最終ステージに位置付けられたBIKE TOKYOらしい一幕かもしれませんね
築地と豊洲、2つの市場の物語
歌舞伎町のすぐ先は築地四丁目交差点。ここを右折して大会ルートを少し外れ、新大橋通り(都道50号)の左手に見える築地市場へ寄り道してみることにしました
場外市場の端っこに駐輪場を発見し、GIOS FELUCAを駐輪。こんなこともあろうかと、サドルバッグにワイヤーロックを入れてきてよかった。備えあれば憂いなし(本当は入れっぱなしなだけ)
この駐輪場にはBULLITTのカーゴバイクも停まってました。これ、明らかに市場関係の人の自転車ですよね。海苔の木箱がピッタリ装着できるなんてスゴイなあ。たまらなくカッコイイ!
11月19日に開業したばかりの築地魚河岸。市場が豊洲へ移転した後も活気を残すために建てられた商業施設だけど、移転が延期されたためプレオープンと銘打っての開業になりました
築地魚河岸(海幸橋棟)の1Fは市場になっていて、築地市場で売ってるものは大抵あるそうです。ここで昼食にしようと思ったけど、長蛇の列を見て断念……
改めて場外市場をぶらつき、食事処を探索。こうした迷路のような路地裏の散策こそ、場外市場の醍醐味ではないでしょうか。思わぬウマイモノに巡り会えたりしちゃうワケですよ
そんな感じで飛び込んだ虎杖裏店(いたどりうらてん)で、海鮮丼をいただきます。ぷりぷりの海老をはじめ、新鮮な刺身がたくさんで大満足。聞けば、ここの海鮮ひつまぶしを彦摩呂さんが食べたときに「宝石箱や〜!」の名言が生まれたそうな。うむ、また来よう
さて、腹ごなしも兼ねて走行を再開しますか。築地四丁目交差点まで戻って大会ルートに復帰。晴海通り(都道304号)を東進すると、勝鬨橋の手前で熱血な外国人親子と合流。
日本語と英語を織り交ぜて熱血な会話を続ける微笑ましい親子と一緒に走りながら、晴海運河に架かる晴海大橋へ。熱血息子を応援しながら、やや長めの坂道を登ります
晴海大橋の頂上付近にある待避所で左手を見ると、タワーマンションが林立するウォーターフロントを一望できます。タワマンの奥には東京スカイツリーも見えますね
晴海大橋を渡った先の晴海大橋南詰交差点を右折して、都道484号を道なりに直進。市場駅前で左折するゆりかもめの高架を見送りながら、なおも直進すると……
何かと話題の豊洲市場が左側に見えてきました。広大な敷地を目の当たりにすると、いつになったら火が灯るの? と気になるものですね
盛土問題の舞台になった管理施設棟と水産卸売場棟を左手に、富士見橋の登坂を開始。ハンドサインを後続車に送りながら追い越しをかけ、ダンシング(立ち漕ぎ)で坂を駆け上がっていきます
電動アシスト自転車は坂道に動じることなく、シッティングのままマイペース走行。これで登坂できちゃうのだから、大したアシストパワーだよなあ(アシスト車にブチ抜かれた記憶が蘇る)
東雲運河に架かる富士見橋の前方に、お台場の近未来的な風景が見えてきました。さあ、ゴールまでもうひと漕ぎ。そんな高揚感を胸に、坂を下っていきます
富士見橋を下った先は、もう有明。正面に宇宙船みたいな姿をした有明スポーツセンターが見えてきました。この辺の建物は、やたらとSFっぽくて見ていて飽きません。すげえセンスだな
フェリーふ頭入口交差点を左折して、再びゆりかもめの高架に沿って走行。前方に見える国際展示場正門駅の先は、ゴールの東京臨海広域防災公園だ!
ゴールゲートに向かって最後の一漕ぎ。見所の多い約37kmを走り抜いた参加者たちが、それぞれの思いを抱きながらゴールゲートを通過していきます
続々とゴールする参加者たち。一様に充実した顔を見ると、みんな楽しい思い出を作れた気がします。短いようで長くも感じる約37kmの小旅行、お疲れさまでした
無事にゴールした後は、大会本部で完走証を受け取ろう。自分の名前が印刷された完走証を見ると、ちょっと誇らしい気分になります
隣のテントでは、温かいお汁粉が最後の補給食として振舞われてました。よく走った体へのご褒美として、そして帰宅するためのエネルギー源として、ありがたく糖分補給しよう
会場内では、豪華プレゼントが当たるジャンケン大会も開催されました。何回戦も行われたので当たるチャンスが高く、歓声が飛び交ってました
お腹を空かせた参加者や応援者のために、屋台も登場。ポークステーキ、横手やきそば、クレープの3台が軒を連ねます。自転車で走ると、やたら空腹になるものね
ツール・ド・ニッポン各大会の紹介パネルも展示されてました。エンデューロあり、ヒルクライムあり、そしてサイクリングイベントあり。来年は、いくつか出てみようかな
サイクルコンピュータで計測したBIKE TOKYO 2016の走行距離は約39.2km。築地で寄り道したほか、調子に乗って九段坂を二往復した分、距離が伸びました。それはさておき、距離の割に内容が濃いサイクルイベントでしたね。来年は嫁さんと一緒に参加したいなあ
来年のBIKE TOKYOに向けて
来年はBIKE TOKYO 2017が開催されることを期待しながら、そのときに備えて準備をしておきましょうかね。手ぶらでも参加できるイベントですが、ちょっとした小物や知識を身につけておくと、よりBIKE TOKYOを楽しめるはずです。
サドルに装着するサドルバッグに備品を入れておくと、いざというときに便利です。バッグのサイズは豊富なので、備品の量や大きさと相談して最適なサイズを1つ用意しましょう
携行備品(1)は、ワイヤーロック。ロック類は頑丈なものほど重いのが欠点。携行するなら、軽量・コンパクトなワイヤーロックがおすすめです。ただし防御力は高くないので、過信は禁物
携行備品(2)は、予備のタイヤチューブ。自転車で走る以上、パンクは避けられません。道端でパンク修理をするのは大変なので、さっと交換できる予備チューブを1本持っておくと安心です
携行備品(3)は、CO2インフレーター。チューブへ空気の代わりに炭酸ガスを充填するボンベです。最近は小型・軽量で価格もこなれたので、空気ポンプの代わりに携行すると便利です
携行備品(4)は、タイヤレバーとアーレンキー(六角レンチ)。タイヤレバーはチューブ交換などでタイヤをホイールから外すときに使う道具です。また、走行中に緩んだ六角ネジを締めるため、アーレンキーのセットを持っておくと重宝します
そして、ヘルメットは正しく被りましょう。大会中、おでこを出すように被ってる方を見かけましたが、コケたときに頭をパックリ割りますよ。それって最も美しくない姿じゃありませんか?
最後に、自分と仲間の身を守るためのハンドサインをマスターしましょう。ハンドサインを出せる人は、集団走行の中でとても頼れる存在になります
蛇足が続いちゃいましたが、来年のBIKE TOKYO 2017を一緒に楽しめればいいなと思います。事故ったら楽しさ帳消しだもの。それでは、どこかの路上でお会いしましょう!